損保ジャパンから夏季限定の天候デリバティブ商品が3種類発売されるとのプレスリリース。天候に業績を左右される中小企業経営者に是非活用していただきたい商品である。
デリバティブなどという難しいものは中小企業が使うべきものではないのではないか、とお考えの方もいるかもしれないが、損保会社から発売されているのであるから、損害保険の一種と考えていただければよい。天候デリバティブの仕組みの概要をコンパクトにまとめたこのサイトの説明文を引用させていただく。前もって料金(保険料にあたる)を払っておくと、気温や雨量などが一定の条件を満たした場合に、払った料金の何倍かのお金(保険金にあたる)を受け取ることができる、という仕組みだ。損害保険と違うのは、契約者が損害を受けたかどうかと関係なく、天候という外的な条件が満たされればお金が支払われるという点だ。そのため、煩雑な手続きが要らず、利用しやすいというメリットがある。
損保ジャパンの商品は冷夏に備える「冷夏デリバティブ」猛暑に備える「猛暑デリバティブ」長雨に備える「日本晴れ(夏休みプラン)」の3種である。対象企業に海の家、ビアガーデン、プール等が明記されており、1口の金額が10万円というのも加入を容易にしている。
ここで、損保側の経営を考えてみると、「日本晴れプラン」を除いて考えると、「冷夏デリバティブ」と「猛暑デリバティブ」を揃えて販売するのは幅広い販売先を開拓するという意味と、損保会社側のリスクヘッジの意味合いがある。つまり、冷夏になれば冷夏デリバティブの顧客に保険金を支払わねばならないが、猛暑デリバティブの保険料はまるまる損保側のものとなり、逆の場合もしかりである。(金融オプション戦略から類推すればショートストラングルのポジションを損保ジャパンはとっているといえるのかもしれない。)
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