ガリアプラスという会社がミロクドットコムのASPの会計システムのユーザーである企業を対象に、売掛債権担保融資の貸出金利を実質年利2%引き下げるとの報道である。両者ともターゲットは中小企業であり、資金調達に頭を悩ませる中小企業経営者の方には、押えておいていただきたいニュースである。「売掛債権担保融資」そして「会計ASP」という言葉に若干に解説が必要かもしれない。
【売掛債権担保融資とはなにか】
これについては、ガリアプラス社のサイトに非常に詳しく丁寧な説明があり、詳細はそちらに譲るが、若干私なりの言葉で説明を加えると、売掛金を担保にした融資なのであるから、お金の流れとしては請求後即入金があったかのような効果をもたらすものである。だから、請求から入金までの期間が一般的に長い業界(例えば金型製造)等にある企業は、この仕組を利用することによる恩恵が大きいと思われる。また、成長期にあり、年々運転資金が増加してしまう企業なども、この仕組の活用により、運転資金部分の銀行借入額を圧縮することが可能となる。
似た仕組みとしてファクタリングがあるが、こちらは売掛債権をファクタリング会社に売却してしまうものであり、その根本的な違いから派生する両者の違いに関しては、ガリアプラス社のサイトを参照されたい。
【ASPとはなにか】
次にASPについてだが、ASPとは「Application Service Provider」の略で、一言で言えば、インターネットを活用したソフトのレンタルのことである。プログラムはレンタルする会社のサーバー上にあるのだから、アップグレード等があってもレンタルする側としてはなにもしなくてもいいし、レンタルなのだから初期費用が大きくなることなく、気軽にサービスを開始できる。
記事に登場するミロクドットコムは会計のASPを提供する会社である。
【なぜ会計ASPの利用企業への売掛債権担保融資が低利になるのか】
理由は簡単である。つまり、融資先の会社の帳簿をリアルタイムで見せて下さい、その代わりに低利でお貸しします、ということである。この点に抵抗感を示す、中小企業経営者の方がいるかもしれない。帳簿をガラス張りにする代償として2%金利が下げられるのがこの仕組であるが、中小企業経営者の方がどのように受け止めるかに、このプログラムの成功はかかっているだろう。