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2004年06月11日

出生率低下をライフスタイルの視点から考える

合計特殊出生率が全国で過去最低の1.29を記録したとの報道。厚労省は2000年の「ミレニアム結婚」、01年の「21世紀結婚」の反動で、統計前年の02年の婚姻数が大幅に減ったことによる「一時的な現象」と説明しているとのことだが、極めて浅薄な原因分析である。日経新聞も出生率低下を年金財政への影響の観点からしか触れていない。
統計データに関しては信頼できると思われるため、出生率の低下の主因が婚姻数の減少にあるとみてよいのは確実であろう。しかし、これは決して一時的な現象ではないというのが私の考えだ。
【なぜ婚姻数が減少したのか?】
以下の記述はデータ等に基づいてない、私が肌で感じたことに基づいた推論なのだが、婚姻数の減少は次に述べる3つのグループの人々の増加によるところが大きいと思う。
①年収300万円・フリーター層
森永氏のベストセラーでおなじみとなった「年収300万円」だが、要は労働者の年収が2極分化していくということであり、年収の低いグループを「年収300万円」と呼んでいるのだが、その多くを占めるのがフリーターであろう。これらの多くの人々は、経済的な理由で結婚したくても結婚できない人々である。今後景気が持ち直したとしても、この年収の2極分化は解消しないことが予想され、法的な支援やキャリアカウンセリングなどがなければ、結婚したくてもできない人々の数は減少しないだろう。
②「負け犬」と呼ばれるキャリアウーマン
①との対比でいえば、この人々は仕事で成功しているという点で対象的だが、女性が仕事で成功して、その継続を願うとき、現実的に結婚という選択肢をあきらめざるを得ない事実に直面する。その岐路で、結婚を捨て仕事を選択した人を最近「負け犬」と呼ぶらしいのだが、非常に失礼な話である。これらの人々は、結婚したくなかったのかといえば、そうとはいえないであろう。男性と同じように家庭と仕事を両立させたかったはずだ。
独身のキャリアウーマンが結婚できるようになるには、雇用する側の企業の理解が必要であるし、それを促す更なる法整備も必要かと思われる。
③同性愛者の人々
しばらく前のアメリカの同性婚の報道で、アメリカでは同性愛というのはセクシャリティという問題を超えライフスタイルの問題になったという感があった。では、同性愛者の方がどれくらいいるのかと言えば、このサイトによれば10%を超えることはないようだが、全人口の5%前後の数字のようで、その数字は10年前の調査より確実に増加している。
【シングル者が直面する問題】
結婚しない理由には色々あるものの、いずれにせよ、子供を持たないという選択をしたのであれば、次のような様々な問題に直面する。まず、マネー面だが、老いてから頼るべき子供がいないのだから、死ぬまでの自分の生活費は全部自分で用意しておかねばならない。そして、老いてからの生活だが、老人が一人で死ぬまで生活するというのは、非常に難しいと思われるし、なによりも寂しい。お金がある人は有料老人ホームに入居するのも一つの手かもしれないし、最近はグループリビングという健康な老人の共同生活の試みも生まれ始めている。(グループホームは「痴呆老人」の共同生活である点がグループリビングと異なる。なお、このグループリビングに関しては今後急速にニーズが高まると個人的に予想しており、弊社としても注意深く動向を追っていきたいと考えている。)さらには自分が痴呆になってしまったときどうするのか、残余財産が残ったときの処分を誰に頼むのか・・・子供を持たずに一人で生きていくのは非常に大変なことであり、それでも豊かで楽しい老後を送りたいのであれば、若い頃から周到なライフプランを作成することが必要なのである。
家庭を持つ人であろうと独身者であろうとライフスタイルに関わらず適切なライフプランを作成できるのがファイナンシャルプランナーであり、ご自身の老後の不安について相談されたい方は、弊社サイトをご覧の上、メールにてご連絡いただきたい。

Posted by Ken Kodama at 2004年06月11日 13:17
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