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2004年06月30日

マイクロソフトの画期的な検索エンジン新技術

久しぶりに検索エンジン関連で、eNatural.orgさんのサイトの記事を参考にさせていただきました。
上記サイトが参照しているソース記事によれば、従来の検索エンジンのように入力された語句を含むサイトを機械的に表示するのではなく、その検索の「意味」まで考えるというのです。具体例として、ゲイツ氏は「ユーザーがコンピュータのチップのことを調べている場合は、ポテトチップに関することは表示しない」と述べています。
この報道は色々な意味で大変興味深いものです。第一にグーグルVSヤフーVSマイクロソフトの検索エンジンバトルにおいて、今後マイクロソフトがかなり優位を築くものと思われます。ただ、マイクロソフト製品はよく知られているように大量にバグを抱えたままリリースされますから、導入初期は難しいロジックを加えたことにより、却っておかしな検索結果が表示されることも予想されます。また、ヤフー・グーグルのブランドもそう簡単には突き崩せないでしょう。しかし、マイクロソフトの検索結果の品質の優位性が浸透していけば、確実にシェアを奪うことが予測されます。ゲイツ氏いわく、この技術は「10年間の言語学の研究」により誕生したものであり、資金量や人材面で劣位にたつグーグル・ヤフーが同じ土俵で渡り合うのは困難と思われます。
第二に検索技術をベースとした広告においても、マイクロソフトの技術をベースにすれば、より関連性の高い広告が表示されることとなるでしょう。例えば、会計関連の専門的なブログとして、こちらの「経営・会計通信」というサイトを私はよく拝見させていただいているのですが、トップ部分に表示されるグーグルのアドセンス広告の文章との関連性の悪さといったらありません。こちらのサイトを訪れる方は、会計の学問的で高尚な議論を楽しみにサイトを訪問しているであろうに、表示されるアドセンス広告は消費者金融だったり、低価格で会計事務を代行する会計事務所のものであったりと、想定訪問者との関連性は限りなくゼロに近いものとなっています。ここで、文章の意味を考慮した広告をマイクロソフトがはじめたら、コンテンツとの関連性という点において、グーグルは大きく引き離されてしまうことでしょう。
第三の興味は個人的なものなのですが、私は大学時代、言語学を学んでいたことがあり、今回のマイクロソフトの技術が言語学のどの分野(チョムスキーの生成文法、形式意味論等々)を応用したものであるのか、という点に興味があります。
リリースは7月からということであり、日本でも同時期に開始されるのか定かではありませんが、この新技術が信頼たりうるものとなったとき、ウェブビジネスは新たな節目を迎えることとなることが予想されます。

Posted by Ken Kodama at 2004年06月30日 21:16
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