UFJグループが13日、三菱東京フィナンシャル・グループと経営統合に向けた交渉に入る方針を固めたとの報道です。三菱東京側の現時点でのプレスリリースでは、まだUFJ側からの申し入れすらない段階のようで、どのような展開になるかは現在では分かりませんが、仮にこの経営統合が実現すると、4大金融グループが3大金融グループになってしまいます。FPとしての視点からは、体力の劣ったUFJが救済され、個人の預金がより安全になるというメリットはあるものの、これだけ銀行が統合されてしまうと、銀行業界も寡占状態となり、競争が働きにくくなるというデメリットもあります。個人的な体験ですが、私が某金融機関に時間を約束の上訪問した際、1時間待たされるという腹立たしい思いを最近致しました。こうした金融再編の動きが消費者へのサービス低下につながらないことを切に願う次第です。
さて、UFJをここまで追い込んだのは先の金融庁による検査なのですが、その検査を担当したとされる目黒謙一検査管理官が、大手行全てを担当するとの人事が発令されたとする報道がありました。これだけ注目を浴びてしまうと、特定の銀行を担当させることは、担当行の株価下落等も招きかねず、こうした形にせざるを得なかったのでしょう。
注目すべきは、目黒氏は高卒のノンキャリア組だということです。「仕事と学歴は関係ない」、いやむしろこの場合は、高度な専門性が要求される検査のような業務だと、長年の経験が要求されるのですが、一般的に高学歴のキャリア官僚は細かい事実の検証のような地道な作業を嫌がったり、一箇所に固定される人事を嫌うということを考えると、「学歴は仕事の邪魔となることももありえる」ということを如実に語る事例といえるでしょう。キャリア戦略という観点からも興味深い報道です。
なお、目黒氏についての記述は、こちらのブログに詳しい記述があり、参考にさせていただきました。ご興味のある方はご覧下さい。