法相の諮問機関である法制審議会が、有限会社制度を廃止し、株式会社に一本化する方針を固めたとの報道です。2006年度中の施行を目指すとのことです。
起業を考えている人にとって、法的な形式を考えると今までは、実質的には①法人を設立しないで個人事業主としてビジネスを始める、②株式会社を設立する、③有限会社を設立する、の3つの選択肢があったわけですが、今回の方針が実現すれば、「個人事業主 OR 株式会社」の二択となるわけです。
では、会社設立にあたって、今までは株式会社と有限会社で、どのような違いがあったかといえば、一言でいえば、有限会社の方が気軽に設立が可能でした。株式会社では3名以上の取締役と1名以上の監査役が必要になりますが、有限会社には監査役は不要で取締役は1名でスタートできます。また、司法書士等に設立事務を依頼すると、有限会社の方が株式会社に比べて10万円くらい手数料が安く済みます。有限会社の方が、そんなにお手軽に設立できるのに、多くの人がなぜ株式会社を選ぶかといえば、これは外見上の体裁を気にするという理由からだけです。株式会社を設立して代表取締役に就任すれば、法的形式上はトヨタやソニーの代表取締役に並べるわけですから・・・
では、有限会社廃止で、このようなお手軽なメリットもなくなるのかといえば、さにあらず、同報道によれば、「中小の株式会社に課していた規制は現行の有限会社並みに緩和し、取締役会や監査役の設置義務を撤廃する」とのことです。ですから、外見的に見栄えのいい株式会社を、有限会社のお手軽さで設立できる方向性で、法改正はなされるようです。実際の法改正まで、弊社では注意深く動向を見守りたいと思います。
最期に、では法人設立と個人事業主という形態でビジネスを開始することのメリット・デメリットの比較についてですが、それは、こちらのサイトの比較表を参照して下さい。