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2004年08月25日

城南信用金庫の低利住宅ローン

城南信用金庫が9月1日から、20年固定型の貸出金利が年2.90%(団体信用生命保険料込み)と、民間金融機関で最も低い水準の住宅ローンを投入するとの報道です。
弊社でも最近住宅ローンがらみの相談が増えているのですが、公庫廃止をにらみ民間が多様な商品を提供しはじめてきており、結論から言えば、ローンで住宅取得をお考えの方は、弊社のようなFP業者にご相談されるのが無難です。第一に、多彩な選択肢から、それぞれの家計に最適なローンを選択するというだけでも難かしいと思われます。また、「家を手に入れればそれでおしまい」というわけではありません。老後資金の形成においても、公的年金に加えて自助努力で資金を作ることが必要となってきており、そうしたことを考慮に入れずにローンを組んでしまうと、取り返しのつかないことにもなりかねません。ローンを組んだ後のキャッシュフローはどのように変化するのか、豊かな老後を送ることはできるのか、専門的な知識のあるFPに頼んで是非シミュレーションをされることをお勧めいたします。
それでも、「FPなんぞに金を払うつもりはない」という方や「頼むにしてもローンの仕組みをきっちりと理解しておきたい」という方のために、本日は一点だけポイントを紹介しておくと、金利を比較する際にはそれが団体信用生命保険料が込みなのか、抜きなのかをはっきりと把握し、もし込みでなければ団体信用生命保険料を上乗せして上で比較せねばなりません。(団体信用生命保険とは、一家の主がローンの債務を残して
亡くなった場合に、保険会社が残された残債務を一括返済してくれる保険のことをいいます。)城南信用金庫の2.9%は込みの数値となっています。
また、経営コンサルタントとしての視点から、城南信用金庫の経営を考えると、一般的に銀行は長期で貸付、短期で資金調達というバランスシート構造になっています。しかし、住宅ローンに日本の金融機関が本格的に進出するのは経験がないことであり、また金利が上昇過程にあることを考えると、資産と負債のコントロール(ALM)をしっかり行える体制が整っていなければ、将来深刻な経営危機に陥る可能性すらあります。「生保の逆ざや」は負債が超長期で資産がそれよりも短期であったことから生じてしまいましたが、住宅ローンに算入する金融機関はこれとは逆サイド(資産長期、負債短期)の逆ザヤに備えるリスクマネジメントを厳格に実施する必要があります。

Posted by Ken Kodama at 2004年08月25日 14:50
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