西友の業績が依然として不調であるとの報道です。その原因として、ウォルマート流のEDLP(Every Day Low Price)、すなわち破格の安値の目玉商品で集客するのではなく、コンスタントに安値の商品を提供することによりリピーターを増加させていこうとする手法のことですが、これが日本では効果を挙げていないとの指摘が本日の日経新聞では書かれています。なぜEDLPは日本では根付かないのでしょうか?私なりに考えてみましたが、異なる見解・ご指摘等ありましたら、コメントに記載いただければ幸いです。最近、大変ありがたいことに、当サイトへのリピーター数のカウントが着実に増加しています。徐々にインタラクティブなサイトになれば、嬉しい限りです。
①働く主婦 VS 専業主婦
第一に考えられるのは、アメリカでは、結婚後も仕事を続けられる女性が多いのに対し、日本では、依然として専業主婦となる方の人数が多い点です。専門のお仕事をお持ちであれば、当然、買い物に割くことのできる時間も限定され、複数店舗の折込チラシの隅々まで読む時間はなく、したがって、EDLPは忙しい主婦にとって、大変重宝されます。
対して、専業主婦であれば、チラシをくまなく読む時間も豊富にあり、また、チラシを読んで目玉商品を発掘することは、家計の支出を抑えるという意味である種の「生きがい」となっていたり、また、そこまで大げさでなくても、目玉商品発掘を楽しんでいる主婦も多いはずです。
EDLPはこのように専業主婦の生きがい・楽しみを奪いかねない手法なので、西友においても、共働きの比較的多い都市部とそれ以外で、EDLPを採用するか否かを決めていけば、多少効果が上がるのではないかと思われます。
②買回品とEDLPの親和性
購買頻度の高い食料品などをマーケティング用語で最寄品、それほど購買頻度が高くない衣料などを買回品と呼びますが、新聞報道にあるように、買回品にEDLPを導入すること自体、大きな疑問符をつけざるを得ません。買回品は読んで字の如く、買う際において複数の店舗を歩き回って購買を決定するという努力をいとわない商品のことです。こうした商品は、価格を多少高めに設定してでも、差別化を図り、回転率よりも粗利率で勝負すべき商品です。アメリカのウォルマートでは、買回品にEDLPを適用することによる成功体験があるということなのでしょうか?もし、そのような成功体験がアメリカであるとするのなら、その原因を憶測すれば、貧富の格差が大きいというところに行き着くのでしょうか?この辺りについてご存知の片は、是非ご教授いただけると幸いです。