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2005年03月09日

新株売買翌日に VS 神業を持つオバチャン

このブログも影響力を持ち始めたのか、先日の私のエントリーが証券各社の動きを後押ししたようです。「証券各社は株式の決済会社である証券保管振替機構と組み、企業が株式分割した後の新株を分割翌日から売買できるようにする方針を固めた(引用)」との報道です。(もちろん、冒頭文は真に受けないで下さいね・・・)
実は、既に紙の株券を廃止して、全て電子株券に置き換えようという動きがありますが、その制度が動き出すのは2009年といわれています。電子株券案の詳細については、下記をご参照下さい。

株券不発行制度及び電子公告制度の導入に関する要綱中間試案

したがって、今回の証券各社と証券保管振替機構(保振)の動きは、あくまでも暫定的なものとなります。具体的には証券各社と保振がどのようなことを行うかというと、以下の日経新聞の記述を引用させていただきます。

(引用始)
「同機構に参加する証券会社や銀行などが自社の口座内で、分割した分だけ株数を計算上増加させる仕組み。」
(引用終)

したがって、保振に保管される実際の株券の券面上の株数と、保振及び証券各社のシステム上の株数の間に不一致が生じる期間が約1ヶ月発生することになります。色々とイレギュラーなケースを考え出すと、私であれば、特に保振のシステムの仕様変更にはタッチしたくないな、という気になってしまいますが、この仕様変更により、約3年も前倒しで市場の歪みが正されて社会的意義が大きいわけですから、担当されることとなったSEの方は、胸を張って職務にあたっていただければと思います。
今日は天気がよく気分が良いので、あまり明かさない私の過去をご紹介すると、大学2年生のときに行ったアルバイトが、今は無き「株券の名義書換」というものです。当時、バブル真っ盛りで、株取引は大変活発でした。
まだ、保振などというものはありませんでしたから、株の売買が行われれば、必ず、名義書換を行わねばなりません。当時の「名義書換」とは、株券の裏に新たな保有者の名前を書くことです。大口の保有者であれば、ゴム印を使用して、ぺたぺた名義を押していくのですが、文字通り目にも止まらぬ速さでゴム印を押していく神業を持ったオバチャンたちが、証券代行会社というところで働いていたものです。
私も夏の間だけ、その証券代行会社で働いたのですが、輪ゴムで束ねられた株券が、洗濯物を取り込むときに使うカゴのようなものに、無造作に放り込まれ、まるで工場でモノを作るかのごとく、株券が処理されていく光景に、少なからずショックを覚えた記憶があります。
証券代行会社は何社かあったと思いますが、少なくとも1日の株商いの4割近くの、巨額の富があの場所に集結していたはずです。そして、その巨額の富を横目に、3時になるとオバチャン達は、突如としてまな板と包丁を取り出し、りんごの皮むきを始めるのです。そのアンバランスな光景を目前にしたことが、後の私の人格形成に影響を与えたかどうかは定かではありません。
あのオバチャンたちの神業は、今はどこでどう伝承されているのでしょうか?

Posted by Ken Kodama at 2005年03月09日 10:46
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