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2005年03月29日

ペイオフを機に資産運用を考える

4月からのペイオフ解禁を題材にした記事が本日の日経新聞の3ページにありました。金融専門家10人の意見によれば、3人の方が「一年以内の発動はない」と断言しており、残りの7人は「可能性は極めて低い」とコメントしているとのことで、これだけを見れば、特に我々はアクションをとらなくてもよいような気がしてしまいます。
しかし、銀行に預金をするということは、決済のサービスを享受できるメリットもあるものの、基本的には我々が銀行にお金を貸していることに他なりません。ムーディーズの格付け一覧をご覧になり、預金利息がその銀行の信用リスクを反映しているのかどうか、これを機に熟考されることもよいかと思われます。ペイオフの対象については、本日の新聞紙面にて確認していただくとして、一点だけ、誤解が多い部分を強調しておくと、外貨預金は預金保険の対象外であるというポイントです。ですから、外貨預金という金融商品は販売している金融機関の信用リスクにまともにさらされることになるのです。外貨預金自体の商品性については以前のエントリーにも書きましたが、信用リスクと手数料を考慮に入れると、あまりお勧めできる金融商品であるとは言い難いです。
さて、少し幅広く、今後の個人の資産運用のあり方について、私の意見を述べさせていただくと、洗練された個人の資産運用は2つの方向性に発展していくと思われます。第一の方向性はポートフォリオ理論(MPT)、アセットアロケーションの理論に裏打ちされた、投資信託の活用を主体とする分散投資です。この考え方を個人向けに詳述した本が、マネックス証券の内藤忍氏著の『内藤忍の資産設計塾』です。マネックス証券の方が書いた本ですから、マネックス証券自体、こうした資産運用法を軸とした営業を展開していくと思われますし、また、既にこの考え方にのっとって営業展開しているのがLPL日本証券です。
第二の方向性が、バフェット流の株式による長期投資です。バリュー株を発掘し、長期保有により大きなゲインを得ようとする戦略で、第一の方向性に比べれば、費やす労力(情報収集、財務理論等の学習)は比較にならないほど多く、お仕事に専念したい方は「アセット・アロケーション+ポートフォリオ」、アフター5は全て財テクに費やす覚悟がある方は「バフェット流株式投資」という形態に分岐していくと思われます。
しかし、この2つの方向性は、あくまでも私の予測であり、かつ、「洗練された」個人の資産運用に関わることなので、大半の方は普通預金の巨額の資金を溜め込んでいたり・・・というのが実情だと思います。

Posted by Ken Kodama at 2005年03月29日 10:30
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