天候デリバティブ商品が好調であるとの報道が本日の日経新聞にありました。天候デリバティブ商品に関するエントリーは、1年前のものがありますので、そちらをご参照下さい。
さて、新聞記事中には、「地震デリバティブ」なる、私にとっての初耳の用語がありました。地震といえば「地震保険」というのが定番です。地震保険と地震デリバティブはどう違うのかと思って調べてみたら、こちらのサイトによくまとまっていました。両者の違いの最も重要な点は、実損填補をするか否かという点です。損保会社では、実損填補をしない商品には「デリバティブ」という名前をつける、というネーミングスタンダードが定着してきているようです。ですから、損失がでていようがいまいがに係わらず、気温が一定値を上回っていたり下回っていたりしたら、お金を払うのが「天候デリバティブ」であり、地震で家が壊れていようがいまいがお金をもらえるのが「地震デリバティブ」なのです。
ですから、さきほで紹介したサイトにも書いてありますが、地震デリバティブがリスク・マネジメントの一環として意味を持つのは、間接的な損失に備えるためです。例えば、地震の心配のない北海道(本当はどうかよく知りませんが)に工場や本社を持つ企業が、その売上の9割方が静岡県に依存しているような場合、東海大地震が来てしまった場合、地震保険に加入していてもお金は一切入りませんが、地震デリバティブなら、お金が入ってくるのです。
しかし、しばらく前のニュースで、「損保会社が最近地震保険への加入を引き受けなくなってきている」というのを目にしており、こういう報道が出始めると、「そろそろ本当に大地震がくるんだなー」と実感させられますね。