執筆者のプロフィールはこちら
  最近のニュース・レビュー記事はこちら new.gif

2005年06月08日

プリンシパル投資、はぁ?(摩邪風)

本日日経新聞7ページに、大手証券会社がROE向上のために「投資」に活路を見出そうとしているとの記事が紹介され、「プリンシパル投資」に積極的だとの報道がありました。しかし、多くの方にとって「プリンシパル投資」といっても「はぁ?(摩邪風)」といったところでしょうから、この言葉について少々考えてみたいと思います。

【プリンシパル投資とは ゴールドマン・サックス等による定義】
本日の日経新聞記事でも感じられるように、この領域で圧倒的に強いのがゴールドマン・サックスです。そこで同社のサイトの定義を参考にすることといたしましょう。同社のプリンシパル投資部門の英語と日本語のページがあるのですが、なぜか日本語のページの方は、分かりやすい説明が削除されているため、英語のページや他の金融用語定義集を参考に「プリンシパル投資」の特徴を明らかにすることといたしましょう。

・株式や不動産を買い取り、被買収企業の経営陣と一丸となって資産価値を時間をかけて高める手法。
・最終的には、売却によるリターンを実現して投資回収することが目標。
・インベストメント・バンキングが手数料ビジネスであるのに対し、プリンシパル投資は株式リスクを積極的にとる。

つまり、手数料ビジネスではなく、自らエクイティ・リスクをとるところに、インベストメント・バンキング(投資銀行)業務との差異があります。そういうと、「昔っから、証券会社って自己勘定でトレーディングとかやってるじゃん」と突っ込まれそうですが、自己勘定のトレーディングとプリンシパル投資の違いは、投資期間が短期か長期か、また、投資先の経営に関与するか否かに差があるといってよいでしょう。日経新聞や週刊誌でも報道されていますが、旅館やゴルフ場を買いあさっているゴールドマンの部隊はこのPIAという部門になります。本日の記事の冒頭に、ゴールドマンの三井住友銀行の優先株買取に関する記述がありましたが、旅館・ゴルフ場と比べると明らかに異質で、三井住友銀行の優先株買取を主導したゴールドマン内の組織に関しては、私は知りませんし興味もありません。

(当初一部分引用をしておりましたが、無断の引用はクレームがくるかもしれないので、表現を改めて内容を若干修正しました。)

Posted by Ken Kodama at 2005年06月08日 10:18
Comments
Post a comment









Remember personal info?