本日は新聞休刊日だったため、昨日の新聞記事からのレビューです。ダイエーが40億円かけて「攻め」のためのシステム投資を行うとの報道です。NIKKEI NETの文面だけからは、どんなシステムか分からないため、新聞から一部記事を引用したいと思います。
(引用始)
『新システムでは店員が無線対応の端末を携帯し、作業を店頭ですべて行えるようになる。顧客の注文で別サイズの衣類を探す場合などメーカーへの発注状況や他店の在庫状況が即座に分かる。』
(引用終)
このブログをやってて良かったと思うのは、こういうときです。このシステム、どこかで聞いたことはありませんか?実は当ブログで昨年の9月に取り上げた丸井在庫管理のシステムとそっくりです。当時のエントリーは下記をご参照下さい。
当時のエントリーでは、私は丸井の在庫管理システムを褒めちぎっていますし、今も基本的にその考えは変わりません。私の某社での勤務経験から、このシステムの有効性がよく分かるからです。でも、丸井で有効なこのシステムはダイエーでも果たして有効なのでしょうか?
ダイエーはご存知の通り、「食に経営資源をシフトする」リバイバルプランを掲げています。これについては、私の今年3月のエントリーをご参照下さい。
食に経営資源を集中する戦略をとるのであれば、システム戦略も経営戦略と整合性をとって、「攻めの投資」を行うべきは、やはり「食」分野のはずです。生鮮食料品売場ではこの無線端末は役に立たないはずで、「ここから3駅先にあるダイエー鴨居店には万能ネギの在庫が残っています」といっても、下手をすれば主婦から平手打ちを喰らうのがおちでしょう。
もちろん、ダイエーでもこのシステムは衣料品に使うのでしょうが、食に経営資源を集中するといっているダイエーが、今後他店から取り寄せてまで買いたくなるような衣類を扱うスタンスであるのか否かという点が重要だと思います。そこまで魅力的な衣料品を扱うつもりならば、衣料品も看板に掲げた「総合スーパー」道を、まっしぐらに進めばよいはずです。衣料品の扱いを曖昧にしていながら、衣料品分野で「攻め」のシステム投資を行うのはナンセンスな気がします。
また、ダイエーの新CEOと新COOはつい先日就任したばかりなのに、こうした重要案件の決裁を就任早々迫られて押し切られてしまう、トップの地位の相対的な弱さなどを、この報道から推し量ることができます。(この部分は憶測にすぎませんが)ダイエー大丈夫なんでしょうか?ダイエーは恐らく当ブログで取り上げた企業としては、回数はナンバーワンだと思います。そこまで取り上げると、なんだか情が入ってしまいます。