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2005年06月15日

出版業界の返品率を考える

インターネット書店の急成長や出版市場の長期低迷を受け、出版取次大手のトーハン、日本出版販売(日販)が書籍の物流改革に乗りだすとの報道が、本日の日経新聞の企業面にありました。出版取次の二社が小売店舗を巻き込んだ情報システムの高度化により、情報の共有化で収益力の回復を目指す、というのが新聞報道の粗筋で、まあ、SCM的な経営を出版物流が取り込み始めた、といったところでしょう。
この記事で私が着目したのは、「返品率」の数値です。アマゾンでは返品率が7~8%である一方、モルタル店舗の返品率は3~4割との記述があり、この差は尋常ではありません。外資系のアマゾンは、合理的な経営をしているから、こんなに差が開いてしまうのでしょうか?
私は、恐らくこの差の原因は「平積陳列」にあると思います。本棚に一冊だけある本よりも、その下で10冊単位くらいで平積みにされている本の方が、なんとなく売れ筋の本であるような気がして、同様の内容なら、売れ筋の本を購入するというのが人間心理です。ネット専業のアマゾンは平積みなどする必要はありませんが、モルタル店舗のいわゆる「販促」として、ただ積まれるだけのための本の存在が、返品率を大きく押し上げているのでしょう。
本屋さんの陳列は、大きいところでも小さいところでも、似たり寄ったりです。でも、平積みで好調な売れ行きを連想させる陳列という発想から脱却した、21世紀の陳列法が存在するはずです。どんな陳列法がありうるのか?電車の待ち時間にでも考えてみて下さい!

Posted by Ken Kodama at 2005年06月15日 12:07
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