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2005年07月04日

信念

本日は疲れていて体調もすぐれないのですが、ただ、摩邪のエントリーがいつまでもトップにきていたらさすがにやばいと思い、私の昔話を一つご紹介したいと思います。
本日反応した記事は一面の『働くということ2005』のコラムの「窮地で信念貫けますか」の見出し。この記事自体はあまりしっかり読んでいませんが、「信念」という言葉を聞くたびに、私の心は今から約10年前のアンダーセンコンサルティング在籍時代に引き戻されます。
当時のアンダーセンコンサルティングでは、最初の1年は皆プログラマーとしての経験を積まされ、そこで多少の実績を示すともう少し面白みのある仕事をやらせてもらえる、といったものでした。私も実は「凄腕COBOLプログラマー」だったので、次のプロジェクトでは某上場企業の資金業務改革及び基本設計を任されたのですが、なにせその前の仕事は単純なプログラマーであり、年齢も若かったことから、苦労の連続でした。
純粋な業務改革の部分については、まあまあ自信があったのですが、それを実現するシステムの基本設計となると、スタンダードなシステムの格好自体のイメージがない有様だっとので、レビューで突っ込まれるともろくも崩れ去ってしまうわけです。
当時アソシエイト・パートナー(AP)という肩書きの某氏から、それは毎晩のように人格を否定されるような罵詈雑言を浴びたわけですが、今でも私の心に残っている一言は以下の言葉です。

『児玉って本当に信念がないね。』

これはAPのシステム・レビューに対して、私が「分かりました。ご指摘の通り変更します」といった、のれんに腕押しの対応をしていたことに立腹されたAPが、私に対して投げかけた言葉です。的を得ていただけにつらかったことを覚えています。当時、私は仕事に必要なのは、論理性・知識・経験くらいだとしか考えておらず、まさか「信念」なるものがコンサルタントにとって必要であるとすら考えていなかったのですが、今にして思えば、穴があったら入りたいくらい恥ずかしい思いです。
信念やリーダーシップといった資質は、一見先天的な資質に思われますが、実は後天的に努力によって獲得することが可能なのです。リーダーシップはともかくも、信念については、私はその言葉を投げかけられたあと、私なりの方法で体得した、と胸を張っていえます。どうやって私が、コンサルタントとして必要な「信念」を身につけたのか?それは考え抜くことです。私は論理的な思考能力という面では自信があったため、エモーショナルな面からのアプローチでななく、細かいイッシューに当たる度に、とことんまで突き詰めて考える姿勢を貫くことにより、私なりの「信念」を身につけたのです。
人事考課で、こうした一見どうにもならないように見える評価項目で、厳しい点をつけられて、へこんでいる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私の経験からすれば、仕事においては努力によって後天的に身につけられない資質など存在しません。時間はかかるかもしれませんが、努力次第で自分の未来は切り開けます。
・・・こんな昔話をするほどに、私も年をとってしまったんですね(笑)

Posted by Ken Kodama at 2005年07月04日 22:11
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