執筆者のプロフィールはこちら
  最近のニュース・レビュー記事はこちら new.gif

2005年09月23日

NTTの憂鬱とソニーの憂鬱と・・・同根の問題とは?

まず、私のもう一つのブログである『金融ニュースの「行間」を読む』の宣伝ですが、本日から今話題沸騰中の商品ファンドを取り上げます。商品ファンドはアセットアロケーションの観点からも、ある程度の範囲内であれば、投資すべきアセットクラスであると私は考えています。ご興味のある方は、上記のリンクよりエントリーをお読み下さい。

さて、本題ですが、本日の日経新聞ではNTTのリストラプランとソニーのリストラプランの両方が一面に掲載されていました。さて、二社に共通する問題点とは何なのでしょう?
答えは資源の重複です。NTTは、同じグループ企業でありながら、インターネット・プロバイダーに関しては、NTTコムのOCN、東西のプララと2つを展開しています。また、ソニーについては、オーディオ事業が「家庭据え置き型、携帯型、車載機器の三部門に分かれた(引用)」状態となっています。先日のエントリーで、私は「カンパニー制廃止の意図が分からない」と書きましたが、本日の新聞報道によれば、重複機能の排除に意図があるようです。ただし、看板を「カンパニー制」から「事業部性」に変えただけでは重複投資は解消しないので、人員削減を視野に入れた大胆な組織改革がなされるのでしょう。
両社のリストラプランに重複投資の解消という共通の視点があるのは事実ですが、両社が向いているベクトルは異なるように思われます。NTTの場合は外部との競争激化に備えて営業部門を集約するという、収入の増加を主に目論んでいるふしが見受けられます。対して、今年の決算で赤字を計上するであろうというソニーはコストの削減に主眼があるようです。
もとをたどれば重複投資にも利点があったわけです。ソニーはカンパニー制を敷き、重複投資に目をつぶることにより、各カンパニーが機動的な意思決定をなしえてきたわけです。NTTグループはグループ内で同一事業で競争し合うことにより、民営化以前のカルチャーががらりと変化したわけです。重複投資と資源の共有化。カンパニー制と事業部性と機能別組織。これらは普遍的にどれかが優位にたつわけではなく、企業が深刻な問題にぶつかる度に再考を迫られる類の問題なのでしょう。そう、私が好きな言葉ですが、まさに「歴史は繰り返す」なのです。

Posted by Ken Kodama at 2005年09月23日 18:09
Comments
Post a comment









Remember personal info?