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2005年11月22日

エニアグラムから見た姉歯氏

本日のエントリーは、当ブログの一連のエントリーとの比較において異色といえます。連日メディアにて取り上げられているマンションの構造計算書の偽装問題ですが、建築業界の抱える問題というマクロ的なアプローチからは、多くの専門家の方から意見が呈されており、私から付け加えるべきことはほとんどありません。私が関心を持ったのは姉歯氏の人格です。「悪びれる様子がない」「モラルがない」とメディアで表現される姉歯氏ですが、彼はいったいどういう人物なのでしょうか?これは人命にも関わり得る重大な問題であると知りながら、なぜこのような行為に及んだのでしょうか?
人格を知る上で有用となるツールにエニアグラムというものがあります。「エニア」というのはギリシャ語で9を表し、エニアグラムとは簡単に言えば人間を9つのタイプに分けた性格分析のようなものです。また9つのタイプにはそれぞれ最も健全であるレベル1から不健全であるレベル9までの、レベルの高低があるのもエニアグラムの特色の1つです。言うまでもなく、1人1人の人間とはオンリーワンな存在であり、このようなタイプ分けで人格の全てを説明できるとするのは問題がありますが、少なくとも人格を知る上での手がかりを与えてくれるという点では有用であり、一部の企業にはエニアグラムを活用した人材開発が行われているとの話も聞きます。本日は、姉歯氏がエニアグラムにおいてはどのタイプに属するかという点について、私なりの仮説をご紹介しておこうと思います。観察のみに基づいて、エニアグラムのタイプ分けを行うのはなかなか難しく、反証の事実があれば当然修正すべき仮説にすぎないという点は予めご了承下さい。
姉歯氏はエニアグラムにおけるタイプ3に属するというのが私の考えです。9つのタイプそれぞれについては、他のサイトでご参照いただくとして、タイプ3の簡単なプロフィールを説明しておくこととしましょう。タイプ3に属する人々は、周囲が自分に対して関心を抱いてくれることを求めます。その一方で、自らの感情と隔絶されている点が特徴的で、従って感情的なアプローチによってではなく、自らの行動の成果を誇示することにより、他者からの関心を惹こうとします。ですから、タイプ3の人が健全なレベルにいるときには、仕事ができるとの評判がたつことが多く、その方の知名度が上がれば、成功の体現者として憧憬の眼差しで注目を浴びることもあります。
タイプ3の人々が健全であるというのは、彼等の理想像と実際の行いが一致しているときであり、理想と現実の乖離が激しくなると何をするかといえば、他者を欺いてでも自己のイメージを保とうとするのです。欺瞞が発覚すれば大きな問題になると分かっていても、自己のイメージを高め他者からの関心を集め続けるために、欺瞞をやめることができないのです。
また、不健全なレベルにあるタイプ3の人々にとって、他者とは自分のことを賞賛してくれるという点においてのみ価値が見出されるのであり、最悪の場合は、必要となれば悔恨の念を全く抱くことなく、殺人を行うことができるのもタイプ3の特徴なのです。
上記の記述はエニアグラム研究の第一人者であるリソとハドソンのPersonality Typesを大いに参考にした上で私が記述したものであり、決して姉歯氏の行いに合致するように文章を創作したわけではありません。エニアグラムを知ることは、自己が不健全なレベルに至ったときにどういう方向性をとりうるのかを知る上でも、また自己の人格の成長には何が必要かを知る上でも有用なことが多いものです。
アマゾンで「エニアグラム」とキーワードを打てば多くの書物がひっかかると思われるので興味のある方は、ご一読してみて下さい。また、こちらのサイトでは、ウェブ上で診断を行い、自らがどのタイプに属するかを知ることができます。ちなみに、私が姉歯氏のタイプであると推定する「タイプ3」ですが、リソとハドソンは、アメリカという国全体がタイプ3的な文化に向かっていると指摘しており、アメリカにはタイプ3に属する人が多く、ひたすらアメリカの後を追う日本も同様と考えられます。別にタイプ3になったからといって驚く必要はなく、それぞれのタイプには健全なレベル、不健全なレベルが混在するのですから、健全なレベルを目指して自己研鑽に励めばよいまでです。

Posted by Ken Kodama at 2005年11月22日 09:46
Comments

> LoVAR 様

コメントを書き込みいただき、誠にありがとうございます。
数秘術方面からエニアグラムにご関心をお持ちとのこと、大変興味深いです。私は、学生の頃、中沢新一・カスタネダをはじめとする「精神世界系」の書物にはまった時期があって(笑)、現在ポピュラーなエニアグラムのルーツがスーフィズムにあると知ったとき、大きな驚きを覚えました。
ただ、「スーフィズム」「数秘術」みたいなキーワードを出すと、途端に引いてしまう方が多いので、エニアグラムの普及的なことを考えれば、あまり前面に押し出さない方がよいのかもしれないですね。
また、お気づきのことがあれば、お気軽のご指摘下さい。

Posted by: 児玉 at 2005年11月24日 09:31

いつも拝見させていただいています。
エニアグラム、興味深いですね。私は数秘術に最近ちょっと凝ってます。くだんの建築士も、見た目がクリーン+スマートで、でもわるいことを平気でやってしまうあたり、タイプ3でいまの米国も同様というのは納得ができる気がします。

Posted by: LoVAR at 2005年11月23日 07:18
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