昨日の新聞からではありますが、イトーヨーカ同が店舗閉鎖計画の一部撤回をしたという報道です。イトーヨーカ堂も、私の「小売好き」のせいで、当ブログでよくとりあげた企業の一つです。サイト内検索をしてみると、6件のエントリーがひっかかりました。最初にとりあげたのは、昨年3月の下記のエントリーです。
このエントリーにおいては、イトーヨーカ堂の事業構造改革を「総花的」であると批判しています。同ページからイトーヨーカ堂の事業構造改革へのリンクが既に切れてしまったために原文を今確認できないのですが、確かに「総花的」であったという感覚は未だに残っています。ところが、先日の西武・そごうとの経営統合と、本日の店舗閉鎖計画の一部撤回から、中心市街地回帰という一つのテーマがはっきりしてきました。地方の中心市街地の空洞化に対処するために、まちづくり三法の改正案を自民党中心市街地再活性化調査会が了承したのは、昨年の10月27日のことです。やはり、この報道が出るまでは、郊外に大型SCが建設される動きに関して見極めにくかったため、ミレニアム・ホールディングスとの経営統合や店舗閉鎖計画の一部撤回の動きは、昨年の11月以降に最終的に意志決定したと考えてほぼ間違いないでしょう。
ここで私が多少驚くのは、決断力の早さです。わずか2ヶ月の間に今後のビジョンにこれほど大きな影響を与えるほどの意思決定を行いうるというのは、評価したいと思います。そして、もう一点評価したいのは過去の過ちを素直に認めて軌道修正をしているという点です。一度決めた店舗閉鎖計画を撤回するというのは、なかなかできない決断です。また、セブンイレブンが上場されてから随分と時間はたちましたが、これほど大掛かりに子会社上場を廃したのはイトーヨーカ堂が初めてであるといってよいでしょう。詳しいことは下記のエントリーをご参照下さい。
どうして「純粋持株会社移行」で「時価総額」が向上するのか???
素直に過去の過ちを認めて、これほど大きな方向性の転換に関わる意思決定をしたというのは、なにか鈴木敏文氏の心境に変化が芽生えたからなのかもしれません。何が彼をそうさせたのか、非常に興味深いところではありますが、我々には窺い知ることができないのが残念です。
Posted by Ken Kodama at 2006年01月05日 21:30