土日は仕事で、新しい情報に接することができなかったので、またホリエモンネタで。ま、このネタで語ろうとすれば、私が飽きさえしなければ一月はもつ。ま、そんなに引っ張るつもりはないですけど。
ホリエモンのこの幕引きを見るにあたって、アメリカのジャンク・ボンドの帝王のミルケン氏を連想する人は多いはず。特に30代後半以上の方は。本日時点で、「ホリエモン」と「ミルケン」でググッて見たら79件と意外に件数は少なかった。知らない方のために簡単なミルケン氏の略歴をご紹介しておくと、アメリカで通称「ドレクセル」という投資銀行を急成長させた人である。「ジャンク・ボンド」と呼ばれるハイリスク・ハイリターンの社債でのシェアを武器に、名門ゴールドマンやモルスタに続き、ドレクセルは1980年代にはトップ10にランクインするほどの地位にのしあがった。しかし、数々の違法行為の発覚により、帝王ミルケンは失墜することとなる。
しかし、ミルケンの人生はここで終わらない。彼の人生を変えるきっかけとなったのは、ブタバコから出てきた1993年に、彼が前立腺がんと診断されたことにはじまる。この運命をきっかけに、彼は第二の人生を医療の研究に捧げることになる。彼のサイトの彼の肩書きは、"Philanthropist", "Financier", "Medical Research Innovator"となっている。そして、英語が不得手な方は驚くなかれ、Philanthropistとは辞書を引けば「博愛家」のことである。(なお英語ができる方は、WikipediaのMichael Milkenの項を参照されることをお勧めする。私の記述もこの項を参考にさせていただいた。いつもながら、Wikipediaのまとめ方の上手さには感嘆するばかりである。)
今ホリエモンはこの事態をどう打開すべきかという点について、短期的・長期的に思考を巡らせているはずである。株主総会のときのように「ゴメンナサイ」といってウソ泣きしてみようか。あるいは「ナンバー2」の宮内氏に罪をかぶって消えてもらおうか、そう、「故村井科学技術庁長官」のように?あるいは、隠れてしまおうか?が、残念なことに六本木ヒルズには、隠れるべき格好の「中二階」は存在しない。
一方で、長期的には彼の野望が果ててしまったことも冷静に認識しているはずではある。でも、他に道はないのか?もしかしたら、この試練に絶えた暁には、スピリチュアル・カウンセラーとして再出発することすら、考えているかもしれない。「俺って、細木数子とも面識があるわけだし、体型的には江原的にコロコロしてるし・・・マジでイケルカモ!!!」なんて。
とまあ、ここまでは私流の「ユーモア」のつもりなのだが、ここからシリアスになって、もしそのような「心を入れ替えたホリエモンの再出発」があるとしたら、それは素晴らしいことであると思う。絶対的な「悪人」も「善人」もいない。精神的な「レベル」が上下するのは誰にでもあることだし、複合的な要因が絡まりあえば、人は落ちるところまで落ちる。しかし、そこで新たなものが見えて、今までには気付き得なかった、スピリチュアルな高みに気付くことができ、それが社会の幸福に資するのであれば、それは素晴らしいことである。しかし、残念ながら日本の風土は、そのような再出発に対して寛容な態度で接してくれない。でも私個人としては、もし数年後心を入れ替えたホリエモンが登場したならば、そのときは応援したいつもりである。
しかし、スピリチュアル的に高くなろうと低くなろうと、人間のコアな部分の本質はかわらないというのは事実である。例えばミルケンにしても、Philanthropistとしての活動は、「ひっそり」営むことだって十分可能であったはずなのに、彼はそれを望まず、「事業」として大々的に展開している。ホリエモンが再登板することがあれば、恐らくそうなるであろう。しかし、それが社会の幸福につながるのであれば、我々はそのときは温かい目で祝福してやろうではないか。