2月はずっと某社の企業研修のお手伝いをさせていただいているのですが、受講生の方にとってかなりしんどいものであることはいうまでもないものの、講師を務める側にとってもかなりの精神的・肉体的な疲労を強いられております。まさに新聞を読む時間すらなく、仮に読めても、いつものように「神が舞い降りてきてくれない」状態であり、執筆のインスピレーションが湧かないため、本日は日経新聞を離れた話題としたいと思います。
今担当している企業研修においても、その他においても私よりも年上の方に受講していただいて、私からフィードバックをさせていただく機会がしばしばあるのです。そのため、そうした私より年配の方の心理状態を知るための手がかりにならないかと『エグゼクティブ・コーチング』という書物の中の、「中年期にあるエグゼクティブの発達への理解と支援―心理学的タイプ論による中年期の理解と支援境界線を越える」という論文を読んでいたのです。この論文を読んで発見したのは、「ここに書いてあることって全部自分のことじゃん!え、俺って若いつもりだったけど、中年だったの???」という衝撃的な事実でした。ま、唯一異なるのは、私自身は「エグゼクティブ」ではないという点ですが(笑)。
この論文を理解するには、まずユングのタイプ論を理解する必要があります。ユングのタイプ論のベースは以下の3つの切り口です。
①外向 VS 内向
②直観 VS 感覚
③思考 VS 感情
そして①×②(例:直観-内向)、及び①×③(例:感情-外向)の8通りに人間を分類して考えるのが、ユングのタイポロジーです。(余談ですが、ホリエモンを性格分析した以前のエントリーで取り上げたエニアグラムですが、ユングの8つのタイプとエニアグラムの9つのタイプのうち8つは、1対1の対応をします。そして唯一対応しないエニアグラムのタイプが、タイプ3なのです。)
ここで、エグゼクティブ・コーチングの論文が言っていることは、中年期に差し掛かると自分のタイプと正反対のタイプの事項に関心が向かうようになるということです。例えば直観タイプだった人は、感覚タイプに関心が移行し、庭いじりなどで土の感触を楽しんだりし始める例が紹介されています。
私はといえば、ユングのタイプからは多少話しが逸脱するのですが、このブログをはじめた当初は一貫してファイナンスがらみのネタが多く、そうした数値分析が主たる関心だったことは言うまでもありません。しかし、最近のエントリーから、今の私の主たる関心は「ヒト」に移ってきたことは歴然とした事実であるといってよいでしょう。こうした今までの自分とは正反対の事項に関心が向かい始めるのが中年期であるとのことであり、この事実から考えれば、私もまさに「中年」であるからこそ、こうした変化を経験しているといえるのでしょう。
う~ん、中年なのかな、やっぱり自分は・・・少々複雑な心情ですが、こうした研究自体が存在することすら知らなかった自分が恥ずかしい。人生とは一生勉強の連続なのですね。