本日の日経新聞5ページには、ミニ日経平均先物なるものが本日から大証に上場される旨が紹介されている。久々に、個人向け金融商品というカテゴリーで、私の執筆欲を書き立ててくれる金融商品である。
朝、電車の中でこの記事を読んだときの私の直感的な意見は「こんな金融商品、個人が手を染めたらアカン」というものだった。なぜって投機色が強く、ますます個人投資家が投機家に変貌するのを助長する側面以外にないように思えたから。
しかし、涼しい気温の中、頭をクールダウンさせて考えてみると一概にそうともいえないのではないかという気になってきた。その理由の一つは、大分昔に書いた「外為証拠金取引」の利用法とのアナロジーからである。
上記のエントリーで書いたように、外貨預金の手数料は依然として馬鹿高いが、外為証拠金取引は競争が働きかなりの低コストとなっている。ならば、レバレッジを過度に取りすぎることのないように注意すれば、外為証拠金取引は外貨預金の代替として機能し得る。これと同様にミニ日経平均をETF等の日経平均連動ファンドの代用として使えるかもしれないと思ったのだ。しかし、ノーロード(販売手数料ゼロ)の日経平均連動のファンドなども存在し、ミニ日経平均の手数料体系は詳しくしらないが、ミニ日経平均がコスト的に「大幅に」優位に立つということは多分ないであろう。
第二の理由は個人投資家のポートフォリオのヘッジ目的のために、ミニ日経平均が使えるのではないかと考えたためである。従来の日経平均に比べて売買単位が10分の1に引き下がるのだから、少額のポートフォリオのヘッジにも使い勝手がよくなる。しかし、デリバティブを個人投資家のヘッジ目的に使用するにあたって、最大のネックとなるのが「税制」である。現時点で、現物株式の損益と先物取引の損益は通算できないため、そもそもデリバティブを使用したヘッジ取引を個人が実施するインセンティブは大いにそがれてしまう。
ETFの代用とするほどのコストメリットは考えにくく、ヘッジ取引には税制のネックがある・・・ということは、やはり私の直観はあなどれず、「良識ある」個人投資家にとっては、現時点では手を出しづらい金融商品であるというのが、とりあえずの私の本日時点での結論。また、追加情報等により考えが変われば、追記していきたいと考えています。