ヘビーな読書家としての顔を持つ私は、書店の経営については言いたいことが山ほどある。
特に大規模な書店でいつも不満に思うのは、陳列がジャンルではなく、本のサイズに依存しているということ。例えば私のお気に入りの新宿タイムズスクエアの紀伊国屋書店は、文庫&新書は確か3階にある。で、その他のビジネス書は6階にあるものだから、あるテーマで手ごろな入門書などが欲しいときは、フロアを行ったり来たりせねばならず、非常に困る。結局、そんな手間も面倒なので、大概は高めのハードカバーの入門書を買うはめになる。
まあ、新書・文庫・ハードカバーと一緒に陳列しようとすると、スペースのロスがでるから分けねばならないという事情は分かる。しかし、新書コーナーにいくと、今度は内容別の分類の前に、出版社別という分類が優先されることになっている。しかも、同一出版社内においても、内容毎に陳列棚がまとまっていることはなく、大抵は出版年月順という買い物客にとっては全く意味をなさない陳列順になっている。数年前の新書ブームにより、新書の出版社はいまや10を超える状態にある。欲しい新書というのは実に見つけにくいのだ。
しかし、ポジティブシンキングな私は、この「カスタマーアンフレンドリーな陳列」という状態を逆手にとって、新書コーナーは「本との偶然の出会いの場」と認識を新たに、大規模書店の新書コーナーを徘徊している。結構いい本に出会うことあるんですよー、これが。この手法で出会った新書が以下の2冊。
え、こんな本なんで読んでるかですって?答えは「キャリア研修に使用するため」です。もちろん、メインディッシュなどではなく、ほんの隠し味ですけどね。カレーに蜂蜜を入れたりする、そんなノリです。(笑)
そんな口うるさい私も、先日「おっ」と思ったのが新宿三越(新宿三越自体もコンセプトが変わりましたねー)内にあるジュンク堂書店。入るなり、「おっ」と思ったのですが、それを上手く頭の中で言葉にできない。
ちょっと横道にそれますが、上記の現象を自己分析しておくと、ユングのタイポロジーによれば、私は「内向-直観」型の人間なのです。で、「直観」が優勢にたつ人というのは、「感覚」が劣等機能であり、したがって見聞きしたものがスコーンと入ってこないのです。音楽マニアでありながら音質に対する興味は皆無であったり、味覚オンチでビールの銘柄なんて絶対当てられないし、歩道に冷蔵庫が放置されていても考え事をしていると記憶に残らないし・・・ま、ま、私の「感覚」が劣等機能であるエピソードには事欠かない訳ですが、ジュンク堂に入っても、すぐには何が違うと言えなかった。
別にたいしたことではなく、ジュンク堂の他書店との違いは、ほとんどの書棚に平積みのスペースがないのです。大抵の大規模書店はひざの高さくらいのところに平積みスペースがあり、その下に引き出し型のストックがある。で、私などが欲しがるマニアックな本は、そのストック内にあると思われることが多々あるのだが、書店で勝手に引き出しを空けて本を探している人というのを見たことはないから、常識人として生きていきたい私もそういうことまではしない。その結果、"I'm so frustrated!"
ジュンク堂は上から下まで書棚だから、言ってみればストック内も顧客にオープンに見せているも同じこと。また、引き出し型のストックがない分、店内に多くの書棚を設置できるはずであり、従って陳列できる本の数も他書店に比べれば随分多いはずだ。
紀伊国屋も三省堂も有隣堂も本当に代わり映えしないが、このジュンク堂やあとビレッジバンガードとか、ようやく書店にも新風が吹き始めてきた模様。ちなみに、私は今から丁度二年前にこんなエントリーを書いていた。
ジュンク堂の返品率というのは、他書店に比べ少ないのではないかというのが、私の推測。なぜならば①平積みが少なく、かつ②他店ならばストック内にある本がオープンに陳列されているから。
ちなみに、この2年前のエントリー、実は隠れた人気エントリーなのである。アクセス数ではそれほどではないものの、このエントリーは短い文章ながら滞留時間も長く、かつ他ページに立ち寄る率も高い。もしかして、ジュンク堂の方、私のブログから着想を得ませんでしたか?というお目出度い妄想で、本日はこれまで(笑)!